2026/10/21 09:31

2019年10月31日。
沖縄のシンボルである首里城が、炎に包まれました。
あれから7年。
多くの人々の想いと技術によって進められてきた首里城正殿の復元が、
いよいよ2026年11月、大きな節目を迎えます。
今回は、首里城の歴史や魅力、復元工事に込められた技術、
そして2026年11月の完成式と一般公開についてご紹介します。
2026年11月22日、首里城正殿の復元完成式を開催
沖縄総合事務局の発表によると、
2026年11月22日(日)に
首里城正殿の復元完成式が開催され、
翌23日(月・祝)から供用が開始されます。
2022年11月に始まった正殿の復元工事。
2025年7月には外観が完成し、2026年は内部の塗装や彩色、
彫刻の設置など、細部の仕上げが進められてきました。
首里城正殿の復元スケジュール
2019年10月31日:首里城火災
2022年11月:正殿本体工事に着工
2025年7月:正殿の外観が完成
2026年11月22日(日):正殿復元の完成式
2026年11月23日(月・祝):正殿の供用開始
なお、今回完成するのは首里城の「正殿」です。
北殿や南殿など、首里城全体の復元に向けた取り組みは今後も続いていきます。
※観覧方法や事前予約などの詳細は、
首里城公園の公式サイトをご確認ください。
首里城とは?約450年続いた琉球王国の中心地
首里城は、沖縄県那覇市首里にある、かつての琉球王国の王宮です。
琉球王国時代(1429〜1879年)、首里城は王宮であり、
政治や外交の中心となる王府として使われていました。
中国や日本、東南アジアとの交易によって独自の文化を発展させた琉球王国。
首里城の建築にも、さまざまな文化の影響が見られます。
鮮やかな朱色の正殿、沖縄らしい赤瓦、優美な曲線を描く石垣。
その一つひとつに、琉球の歴史と美意識が息づいています。
首里城は、単なる歴史的建造物ではありません。
沖縄の文化や誇りを象徴する、大切な場所なのです。
首里城は世界遺産?その歴史と復元の歩み
首里城正殿は1925年に国宝に指定されましたが、
1945年の沖縄戦によって焼失しました。
戦後、復元に向けた取り組みが進められ、
1992年に正殿などが復元。
2000年には「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一つとして、
首里城跡が世界遺産に登録されました。
ただし、世界遺産として登録されているのは、
復元された正殿の建物そのものではなく、
歴史的価値を持つ「首里城跡」です。
そして2019年10月31日、再び火災が発生。
正殿をはじめとする9棟の建物が焼失しました。
何度も失われ、そのたびによみがえってきた首里城。
その歴史は、沖縄の人々が文化を守り、未来へつないできた歩みでもあります。
沖縄の素材と職人の技術でよみがえる首里城
今回の復元で注目したいのが、沖縄の素材や伝統技術を活用した建築です。
首里城正殿は、木造重層3階建て、入母屋造、本瓦葺という構造。
建築面積は約636㎡、延べ面積は約1,199㎡にも及びます。
復元には、国産ヒノキを中心とした木材が使用され、
一部にはイヌマキやオキナワウラジロガシなども採用されています。
そして、沖縄らしさを象徴する赤瓦。
今回の復元では、沖縄本島産の材料を使用するだけでなく、
2019年の火災で破損した正殿の瓦を粉砕し、一部に再利用しています。
また、正殿の彩色には「久志間切弁柄」や「久米赤土」といった県産の材料も活用。
かつての建築技術を受け継ぎながら、
沖縄の素材と職人の技によって首里城がよみがえろうとしています。

未来へつなぐための防火対策
今回の復元では、2019年の火災を教訓に、防火設備も強化されています。
火災感知器と連動する監視カメラ、スプリンクラー、
屋内消火栓、煙感知器など、さまざまな設備が導入されます。
歴史的な姿を再現するだけでなく、再び失われることのないように。
大切な文化財を未来へ守り継ぐための工夫が重ねられています。
「見せる復興」から、新しい首里城へ
首里城では、復元工事の過程を一般公開する「
見せる復興」という取り組みも行われてきました。
2026年5月には、復元が進む正殿を展望できる高台見学デッキを設置。
完成した姿だけでなく、そこに至るまでの過程も伝えることで、
復元に携わる人々の技術や想いを身近に感じられる機会が生まれました。
2026年11月、首里城正殿は新たな一歩を踏み出します。
それは、失われた建物がよみがえるだけでなく、
沖縄の歴史や文化が次の世代へと受け継がれていく、大切な節目です。
沖縄の誇りを、日常に。
沖縄の自然や文化をモチーフにしたアイテムを展開する、
Ryukyu Palette(琉球パレット)。
私たちも、首里城が持つ歴史や美しさを、
日常の中で感じられるデザインとして表現しました。
力強い「SHURI CASTLE」のタイポグラフィと、
朱色を基調とした首里城のイラスト。
琉球王国の象徴を、シンプルなTシャツと
ロングTシャツに落とし込んでいます。
沖縄が好きな人にも、沖縄を離れて暮らす人にも。
首里城の魅力を、もっと身近に感じてもらえたらうれしいです。
沖縄の色を、日常に。
Ryukyu Palette
参考資料
内閣府沖縄総合事務局「国営沖縄記念公園 首里城正殿の供用開始日について」(2026年6月4日発表)
※掲載情報は2026年10月時点のものです。
観覧・予約・イベント等の最新情報は、首里城公園公式サイトをご確認ください。

